ナガサキレトロ 町並み編。
長崎の歓楽街のひとつの思案橋。
歌にもなった昭和レトロな渋い飲み屋街だ。
表のほうは整備もされ華やかな感じですが、
ここは路地裏がとてもディープなんです。
壁面の汚れに加え、室外機や換気扇のフード、貼り物、看板などの煩雑さは強烈で、いい意味で無茶苦茶だ。
この雰囲気だけで、色んな時代をがむしゃらに生き抜いてきたことが伺える。
そこに未だ営みがあるということも素晴らしい。
長崎の戦後は、原爆により甚大な被害を受け焼け野原となり、長崎の鉄道軌道上に
一斉にバラックが建ち並び、闇市が開かれていました。
もちろん立ち退かされることになったが、
その時に思案橋の闇市は、市内を流れる銅座川を暗渠にして立ち退き先としたのだ。
去年、闇市が走りである商店街、「銅座市場」で崩落事故が起きた。
それを受けて本格的に解体する方向になったらしい。
こういう歴史的なプロセスが特質した町並みは、解体に関して苦渋の決断があったと思う。
でも、バラックから始まったものが、この時代まで続いたことはすごいことだ。
中には、解体がこれまで生きて来たことを否定されたと感じる方もいらっしゃるだろう。
どうにかして一部だけでもカタチとして残したいものだと考えてしまう。
Sakou
コメント