ふもと。
5年前より文化庁による認定がはじまった "日本遺産(Japan Heritage)"。
日本遺産は、歴史的に価値づけられた”1つのモノ”を認定するものではなく、
その地域の歴史や文化を語る、
様々な要素により構成される”ストーリー”を面的に認定する制度です。
先日のニュースより、今年で5回目となる認定発表で、
鹿児島県内初となる認定の報道がありました。
”薩摩の武士が生きた町 ~武家屋敷群「麓」を歩く”
とても、ストーリージェニックなタイトルです。
「薩摩川内市入来麓」
今回、南九州市の知覧麓武家屋敷群を含む県内9市から認定されました。
”麓(ふもと)”はいわゆる武士の住んでいた小さな城下町。
江戸時代の薩摩藩は武士が多かったので、1つの城下では治まらず、
藩内113ヶ所の麓それぞれに武士が住んでいました。
今でも、バス停や交差点などの名前になって残っているところも多いんですよ。
「入来麓の石垣 ”玉石積”」
こういった制度は、観光客を呼び込むことも大事ですが、
まちに住む人にとって、まちの価値に気付くキッカケとなって、
増え続ける空き家など、まちの問題の解決に、
少しでも結びついたらいいな~なんて最近、特に思います。
自分たちの手で何かに取り組んで、
盛り上げているまちは、やっぱり魅力的です。
Sakou
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