リファイニング建築とは、
構造躯体の耐震性能を軽量化や補強によって向上させ
既存の約80%を再利用しながら、
建て替えの60〜70%のコストで、
大胆な意匠の転換や用途変更、設備一新を行い、
その行為を繰り返すことによって建物の建築の長寿命化を図る新たな再生手法である。
by 青木茂建築設計より。。。
という建築をぜひ見たくなって
八女市世代交流館「共生の森」へ立ち寄った。。。
当日は閉館日で内部に立ち入ることはできなかったが、
ガラスごしに覗いても、どこが既存でどこが新築かわからん。。。
みごとなリファインぶり。。。
中にはいってみたかった。。。
後日
スタッフ酒匂の私物であるこの本をみて
ようやく理解できた感じの建物探訪だった。。。
これだけの改修を実現させるためには
設計にいたるまでの綿密な現地調査と施工的な工夫が必要だったことだろう。。。。
あっぱれです!
by 一丁田
10年前に聴いていたテクノの音楽にまたハマり始め、
更には、10年前の髪型に戻ったりと、私の中での流行は10年サイクルなようです。
・・・
1年間、県外へ出ていないことに気づき、色々なところへ行きたい欲求が高まっています。
特に、今一番訪れたいのは佐賀県!
佐賀市内、武雄、有田、唐津などなど見どころ盛りだくさんで、様々な建物や町並みがあります。
佐賀市内は何回か訪れていますが、私の好きな「程よい田舎」。影が薄いとか言わせません。
佐賀城内に建つ異質なカタチの「市村記念体育館」。佐賀県庁展望ロビーからの眺めです。
私の崇拝する坂倉準三先生の設計で、1963年に建てられました。
壁はジグザグしたコンクリートの壁で、屋根はHPシェルという構造で鞍形のカタチをしていて、
とても強烈なデザインです。
この建物の面白いところ。
建物の屋根を支える梁が両端に張り出して雨どいの役割も兼ねています。
上から雨水が流れてきます。すべり台ではありません!(のぼってはいけませんと書いてあります)
Sakou
週末は所用で福岡へ。。
帰路は いつものように建物探訪してまいりました。。。
前回見たかった久留米市民会館。。。ですが!
あるはずの市民会館は ジャリジャリの駐車場に!
あわててネット検索すると、なんと昨年夏ごろから解体がはじまったらしい!
いまでは すっかり市役所の駐車場と化していました。。。。
都城市民会館も解体の危機にあるとの新聞記事が昨日掲載されてましたが、
ここでも 菊竹清訓建築がなくなってしまった!
(バックにある市役所は菊竹建築ですが。。。)
ウェーブの効いた市役所も、閉庁日のため立ち入りできず。。。しぶしぶ次へ移動!
徳雲寺の納骨堂
これも菊竹清訓氏の設計。。。
納骨堂といっても、単なるハコではない!
2枚の壁柱が 水平な床面を支え、
その上の屋根スラブも その2枚の壁柱で支えられている。。
さらに両側の壁はうっすーいコンクリート(≒8㎝くらい)でできていて、
屋根スラブから吊られている。。。
床からは縁がきれているのだ。。。
出入口階段も 地面からすれすれで浮かされていて、自立。。。
すなわち、この建物は たった2枚の壁で成立しているのです!
竣工時には 水盤に水が張られていたようで、ここの水面がユラユラとゆらぎ、
乱反射した光を壁下のスリットから内部へと導いていたようだ。。。
現在は水は抜かれていたが、ぜひ見てみたい。。。
水面のなかに立つ、地上からは縁切れした構造の納骨堂なのです!
残念ながら汚れがめだってしまって、せっかくの名建築が寂しい感じでした。。。
写真で想像していたものより、一回り小さくて、なんともいえないスケール感!
いい建築は早めに見ておいたほうがいいようですね!
そう感じた一丁田です。。。
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