屋根の改修工事。
古くて悪くなった下地(タルキ)は取り換えていきます。
「小さい頃住んでいた自宅の改装で、大工さんによって開けられた屋根の間から差し込む光のすごさに感激し、建築の道にすすんだ・・」
なんてこと言ってた世界的建築家がいましたが、その気持ちわかりますね。
しかし、太くて長い木材が使われてます。
7mを超す太鼓おとしの棟木に、登り梁ががっしりと組まれて屋根を構成しています。
いまどきの建築と違って、金具もいっさい無く、継ぎ手と込せんだけで固定されています。
向こうには、上棟のとき祭られた矢と的がかけられてます。
サカキの葉もそのまま枯れてくっついてます。
当時の大工さんによる手刻みの骨組みは、いまでも充分機能してます・・・すごい!
by 管理人。
外壁のタイルやモルタルに経年による浮きが発生すると、はく落する恐れがあります。
そんな場合の改修工法の1つにアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法があります。
まずは、マーキングした部分にドリルで孔をあけます。
エアーガンでシュッと孔のなかを清掃
練り上げたエポキシ樹脂(固まる接着剤)を孔の中に注入します
この樹脂が 浮き のある隙間へほどよく充填されていきます
そしてステンレスピン(全ネジきりタイプ)を孔へ挿入して、仕上げと構造躯体とをしっかりと固着させます
あとは孔の表面処理をおこなって仕上げ工程へ移ります。
タイルなどで仕上られた部分は汚さぬように養生して樹脂垂れをふせぎます。
足場のなかではこのような地道な手作業がえんえんと続いているのです。
建物管理者は第三者にたいして危険を及ぼさないように努める義務があります。
まずは簡単な調査からはじめられてみてはいかがでしょうか・・・
by 管理人。
昨日より知覧支店の改修に着手。
鉄筋コンクリート2階建の社屋は、築約30年
これだけ経つと住宅でもそうですけれども、少しづつあちこちが傷んできます
今回改修するのは、外壁。
レンガ調タイル貼りの目地部分にドリルで穴を開けて接着剤を充填してからステンレス製のピンを入れ外壁からタイルが浮いて落下して来ない様にする『アンカーピンニング工法』と言う補修方法で作業しています。
↓は社屋正面で高所作業車を使った作業状況です。
正面は補修個所が少なかったのですが、裏面はほぼ全面の改修が必要と判断して足場を組み、ついでに外壁、雨樋の塗装まで行います。
裏側の足場組立作業中
建物の改修は大体の目安として
塗装は5~10年。
コーキング(目地など)が10年。
タイル、モルタル塗りは10~13年と言われます。
まぁお金も無いし、まだ大丈夫かな
と、放置してると別な場所まで改修が必要となり思わぬ費用がかかったりしますので、建ててからおおよそ10年単位でメンテナンスをすると家が長生きしますよ
ご自宅は大丈夫ですか?
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