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さてさて 続きをみていきましょう。。
中書院、楽器の間、新御殿、古書院が雁行型に増築された書院です。
ここは、完全なる住まいだったことから、敷地内で一番おおきい。
建物を雁行することによって、各部屋に対して通風や眺望を確保する効果をねらっており、
庭園をどの部屋からも味わうことができるようにするための、プラン上の工夫がなされている。
「雁行」とは、雁の群れが空を飛ぶ際の編隊のように、棟が少しずつズレながら展開していく
配置のことです・・・
夏の月を眺めるための居間からの延長部分です。
この建物は立ち入り禁止のため、正面の障子を開いて中央の池をながめるアングルを
撮ることができません。ある雑誌によるとこれ、最高の眺めなんですけど。。残念!
ぜひ 内部の観覧許可をご検討願いたい!!
この書院は、地面から高い部分に床がくまれていますが、近くの桂川の氾濫に備える
ためでもあり、土間下の湿気対策でもあり、なんといっても 庭園を一番いい角度から
眺めるための計算だともいわれています。
by 一丁田
知覧庁舎本館耐震補強工事の経過状況です。
屋上のパラペットや2階外廊下などアルミブレスを設置するのに邪魔になった既存の庇類及び外壁タイルの撤去が完了して、現在はブレスの補強に必要なアンカーを削穿、打ち込みを行っています。
撤去が完了してアンカーを打ち込む前に鉄筋がどこに入っているか探査機で調査
穴開け開始 開けてアンカーを打ち込んだ状態がこんな感じです。
これだけでも補強された様な感はありますが、引き続きこのアンカーにスパイラル筋と呼ばれるバネの形に似た鉄筋を取付て補強躯体を形成して行きます。
タイルの撤去作業やアンカーの削穿作業は、室内にいると非常ベルが常時鳴り響いてる状態に近いため、休日を利用して作業しています。
音の出る作業も後僅か・・・
もう少しケガ無く健康に頑張りましょうね皆さん。
担当 有村
池を眺めながらすすみますよ。。。
そして気づかぬまま高低差のあるポイントに到達します・・・
「笑意軒」
もともと宮家の別荘として整備された「桂離宮」では、親王は中央の池を船で渡って
楽しんでいたそうです。。なんとも優雅ですな。。。
そのために各茶室や休憩所には船着場が配されています。
内部はフスマで仕切られますが、天井は一つのつながりを持っており、広さを視覚的に
演出しているのです。
今でも用いられる工夫の原点がここにある!
凝ってると言えば、その先の窓下にみえる腰壁は、なんとも斬新なデザインが施されています。
無駄をなくすとともに、遊びごころと洗練されたデザインでこの時代の人たちにはどのように映ってたんでしょうか。。
さて、このつづきはまた。。。
by 一丁田
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