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ライトの「自由学園明日館」から歩いて10分ほどでしょうか。。。
目白にある
「吉村順三記念ギャラリー」へ向かう。。。
今回の旅の目的のなかで、かなり上位に位置する目的の場所だ。。
あこがれの「吉村順三設計事務所」跡地です!
この日は、当時、吉村事務所の所員であった建築家の平尾 寛氏や他にもスタッフさんがいて
ひとつひとつを詳しく説明してくださった。。。
後ろ姿の左手の方が 平尾さんです。。
ここは、一般フロアから一段下がったスペースで、当時の「打ち合わせ室」
左の階段をあがると吉村先生の個室へ。。。(今は図面と模型の倉庫と化していました。。)
設計依頼のあるお客さんは、訪問するとまず、ここへ案内され「吉村テイスト」を感じ取りながら
先生を待ち、そこへ2階からゆっくりと吉村氏が下りてきて相談がはじまるという、
なんとも粋な演出です。。
ちなみに、別階段からの2階部分は、
現在若手のデザイナーや建築家が数人で働くシェアオフィスとなっており、
格安で間借りさせてるらしい。。。
この部屋の椅子という椅子すべてに座り、部屋隅々までながめる。。。
吉村障子を開け閉めさせてもらったり、
当時の図面をながめたりしながらゆっくりとした時間が流れます。。
なんだかんだで、最後は客が3人となり、
お隣の展示室でコーヒーをいただきながら雑談がはじまる。。
話がはずみ2杯もいただいた。。(おだやかに語る平尾氏も素敵でした。。。)
多くの作品を残した吉村順三氏ですが、他の巨匠たちに比べ、
それにまつわる雑誌等は極端に少ない。。。
平尾氏いわく、創ってから自分の作品に対しては、あまり多くを語らず、
「住み手」が気もちよく暮らしていくことに情熱を注いでいた方だったらしい。。。
ますますファンになりました!
大満足の建物あるきとなりました!
by 一丁田
スタッフ永野、大脇と一緒に
お引渡し前のH様邸で家具組立てをエンジョイしてきた一丁田です!
さて、
先日おじゃました「喜入の家」
年月を重ねるごとに味わいの出る雰囲気っていいですね。。。
いい歳の取り方をしている素敵なヒトみたいで憧れます。。。
枠材や床に使用した杉の色あい、、、、庭木の馴染み具合などなど。。。etc
使い込むほどに空間に馴染んでくるような「住まい」を創りたいと常々感じています。。。
たまに訪問したとき、そこに暮らす家族の成長がみえたりすると、ほんとにうれしくなります。。
こちらは 娘さんのコレクションの一部。。。ん、、、、、年々増えてる?
かわいいぬいぐるみたちもにぎやかで、とっても幸せそうでした。。。
銀座 数寄屋橋交差点のソニービル
といっても いまではビル跡地。。。
数年前に撮ったビルの姿はこちら。。。
そして 現在の写真はこちら。。。
そうです。。一年ほど前に解体されました。。
2020年新ビル着工までの間、「銀座ソニーパーク」という名で、
1階の一部と地下部分だけが残されていろんなイベントが開催されてます。。
梁貫通のスリーブ跡をそのまま放置するあたり、かなり 面白いです。。。
地下はあいにく閉まってました。。。というか、このビルがなくなったおかげで、
お隣のレンゾ・ピアノ設計「エルメス本社ビル」が超めだつではありませんか。。。
間近でみる400㎜ほどの特注ガラスブロックだらけのファサードは圧巻です!
構造的にも かなり挑戦的な建物のようです。。。
夜は内部のあかりでかなり幻像的な雰囲気になるらしい。。。
あちこちで商業ビルの建て替えがすすめられていますが、
解体から新築までの間をあらたな用途で使い切るという手法も アリ ですよね!
by 一丁田
西池袋に建つ「自由学園明日館」
当時、帝国ホテル設計で来日中のF.L.ライトによる設計。。
国の重要文化財となっている。。。
訪れた日は、ちょうど結婚式で使用されていたため、
「一部しか見学できません、、可能な範囲の見学でよろしければ本日は無料でどうぞ、、、」
とのこと。。
築およそ100年ちかい文化財ではあるが、
貴重な建造物だからこそ肌で感じてもらいたいのだと、
日頃からいろんなイベントで使用されているらしい。。。
「動態保存」のモデルケースなのです。。
腰部分はライト好みの 大谷石がふんだんに使用されている。。。
なんといっても 全体の印象を決めている幾何学模様の木製建具。。。
低い軒で水平ラインが強調されたプレーリースタイルの建築は、
実際に間近でみると とっても落ち着く空間となってます。。
道路をはさみ反対側にはライトの弟子である遠藤新が設計した講堂がある。。。
こちらでは 音楽会が開催中。。。
重要文化財が地域のひとびとの生活に溶け込みながらも、大切に保存されている。。
文化財に対する考えが ガラッと変わった建築あるきとなった。。。
by 一丁田
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