建築あるき Feed

2019年3月12日 (火)

旅のつづき。

上野の「国立西洋美術館」

 

現在は開館60周年を記念してコルビュジエの展示会が開催中。。。

 

私が訪れたときは、まだ開催前だったため常設展示とバロックの「ルーベンス展」が開催中

 

内部に入るのは初めてです。。。 

 

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1階ピロティの中央から入場し、一筆書きのように展示をみてまわるような導線計画。。

 

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トップライトのある19世紀ホールからスロープで2階へすすみます。。。

 

コルビュジエの建築によく登場するスロープですが、

 

階段と違って 足元を気にせず、

 

なおかつ、

 

進むたびに 見える情景が移り変わっていくことで、その空間の見え方が変化していく。。。

 

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すばらしい 移動手段です。。。

 

そして、片側手すりのある階段

 

ここは、立ち入り禁止となってます。。。

 

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展示空間の天井は低い部分が黒で、高い部分は白

壁は白

 

床は黒

 

間接照明の入ったガラスのボックス。。。建設当初は自然光を拡散させていたようですが、

 

いろんな事情で、現在の照明に変化していったらしい。。。

 

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建物全体を構成する寸法は、

 

コルビュジエの唱えたヒューマンスケール「モデュロール」によるもの。

 

西洋人の体に合わせた寸法ですが、

 

ほどよいスケールは全国万人向けなのではないでしょうかねぇ。。

 

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今回はじっくりと ここの空間を体感することができました!

 

なので、また次回にアップします。。

by一丁田

2019年2月19日 (火)

同潤会アパート。

大正時代に設立された財団法人「同潤会」によって、

 

関東大震災後に強い鉄筋コンクリート造の集合住宅が数多く建設されました。。。

 

ここ、青山アパートメントもその一つ

今では「表参道ヒルズ」の端っこに、当時の建材で復元された佇まいを見ることができます。。。

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各フロアにはギャラリーなどが入ってます。。。

 

青山のギャラリーというだけでオ・サ・レ・・・

 

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新しいヒルズとの接続部分とは、こんな感じでつながっている。。。

 

この打ち放しコンクリートの設計は

言わずと知れた安藤忠雄さんですね。。

 

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周囲環境に配慮し、

 

表参道のケヤキ並木の高さにあわせて建てられたこの施設は、

 

地上は3階までとなっており

 

収益性を高めるために必要な店舗の大部分が地下に埋まっています。。。

 

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中央の吹き抜けは回遊性のあるスロープでつながっており、

 

周回しながら自然に各フロアへ移動でき、エスカレータでも昇降できる。。

 

ダイナミックな空間です。。。

 

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新旧が違和感なく みごとに一体となってます。。。

 

実は、以前ここを訪れたときは、この同潤会がくっついていることに気づかなかった。。

 

それくらい、自然です。。。

 

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実物を見れて満足でした。。

 

by 一丁田

2019年2月12日 (火)

東京文化会館。

1961年竣工 「東京文化会館」 

 

モダニズムの巨匠 前川國男の代表的な建築です。。

 

数年前には昼間訪れたのですが、今回は夜の内部をみたかったため、あえて夜景です。。

 

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それにしても デカい!

目の前に建つ 前川の巨匠コルビュジエ設計「国立西洋美術館」の敷地から撮っても

 

フレームに納まりきれません。。。

 

水平ラインが強調されていて、とっても。。。とっても。。。 かっこいい!

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今回どうしてもこの目で確かめたかったのは ランダムに配置された星空のような照明。。。

 

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それと、「落ち葉」をイメージしたという床タイル

 

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それから なんといってもダイナミックな屋内空間を体感したかったのです。。。

 

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この日は バレエの公演と音楽家のコンサートが準備中であり、

 

多くのお客さんが来館していました。。

 

大ホールへとつづく部分にはゆるやかな仕切りがあり、あちらはみえるものの立ち入り禁止!

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この仕切りカーテンも よく見ると「人」と「人」が手をつないでいるように見えます。。

 

かわいいデザインです。。

こんな巨大な施設ですが、細部までこだわりぬいたデザインが施されています。。。

 

スゴイ。。。

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スロープの手すりも 手触りのいい形状。。。

 

意匠にも徹底的にこだわり、使う人にも十分に配慮された建物なんです。。。

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あまりにも 見るところが多すぎて、こっちウロウロ あっちウロウロ・・・・

 

警備員の眼が怖かったです。。。

 

感動のあまり、翌朝も来てしまった。。。

 

夜も昼も見どころ満載の建築です。。。次回はぜひ 大ホール内部を味わってみたい!

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そう誓った一丁田でした。。

2019年2月 5日 (火)

浅草観光センター。

ここ数日、平屋の設計に没頭している一丁田です。。

 

さて平屋といえば 

 

平屋を積み重ねたようなデザインが目を引く「浅草観光センター」

 

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雷門前の交差点にあった銀行跡地の建物です。。

 

隈研吾設計!

 

狭い敷地にあるためペンシルビルにしたくなくて、

 

浅草の街並みに合うようなデザインにしたという。。。

 

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ルーバーの不燃杉は近くでみると、テーパーになってた。。

 

こんな細かいディテールが外観の印象を変えていくんですね。。。

 

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8Fテラスまで一気にエレベーター移動するとスカイツリーもきれいに見える。。 

 

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浅草寺の仲見世もこんな感じ。。

 

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9:00オープン早々に入場したため、

 

いつもは ごった返す街の人も、まだまばら。。。

 

おかげで、ここもゆっくり見学できた。。。

 

6Fでは、まだ誰もいないシアターで さびしく映像だけが流れてます。。。

 

あと数時間もすれば人でいっぱいになることだろう。。。

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外観からは内部のようすが想像できなかったが、

 

決して広くない各フロアも、それぞれの階高に変化があり、

 

そこから見える景色の高さが変化することで、どこにいても開放的で気持ちのいい施設でした。。

by 一丁田

2019年2月 4日 (月)

図書館。

以前、一丁田がブログでアップしていた

 

都城市立図書館へわたしも遊びに行ってきましたrun

 

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お気に入りの場所を見つけ、持ってきた勉強道具をひろげ

 

はじめていると

 

家ではあんなに集中出来ないのに!!! 

 

なんとなんと5時間ほど時間が過ぎていました。

  

素敵な空間の中で充実した時間を過ごすことができました。

 

 

館長さんの話をきいていると、

 

「騒いではいけません」「携帯禁止」などの

禁止事項が無いようで

 

その貼り紙がないとのこと。。。 

確かに、あたりを見回しても

 

注意事項・禁止事項の貼り紙がなかった!!

 

 

「みんなでつくっていく建物」かっこよかったです。。

永野

2019年1月29日 (火)

吉村順三記念ギャラリー。

ライトの「自由学園明日館」から歩いて10分ほどでしょうか。。。

 

目白にある

「吉村順三記念ギャラリー」へ向かう。。。

 

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今回の旅の目的のなかで、かなり上位に位置する目的の場所だ。。

あこがれの「吉村順三設計事務所」跡地です!

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この日は、当時、吉村事務所の所員であった建築家の平尾 寛氏や他にもスタッフさんがいて

 

ひとつひとつを詳しく説明してくださった。。。

 

後ろ姿の左手の方が 平尾さんです。。

 

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ここは、一般フロアから一段下がったスペースで、当時の「打ち合わせ室」

 

左の階段をあがると吉村先生の個室へ。。。(今は図面と模型の倉庫と化していました。。)

 

設計依頼のあるお客さんは、訪問するとまず、ここへ案内され「吉村テイスト」を感じ取りながら

 

先生を待ち、そこへ2階からゆっくりと吉村氏が下りてきて相談がはじまるという、

 

なんとも粋な演出です。。

ちなみに、別階段からの2階部分は、

 

現在若手のデザイナーや建築家が数人で働くシェアオフィスとなっており、

 

格安で間借りさせてるらしい。。。

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この部屋の椅子という椅子すべてに座り、部屋隅々までながめる。。。

 

吉村障子を開け閉めさせてもらったり、

 

当時の図面をながめたりしながらゆっくりとした時間が流れます。。

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なんだかんだで、最後は客が3人となり、

 

お隣の展示室でコーヒーをいただきながら雑談がはじまる。。

 

話がはずみ2杯もいただいた。。(おだやかに語る平尾氏も素敵でした。。。)

 

多くの作品を残した吉村順三氏ですが、他の巨匠たちに比べ、

 

それにまつわる雑誌等は極端に少ない。。。

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平尾氏いわく、創ってから自分の作品に対しては、あまり多くを語らず、

 

「住み手」が気もちよく暮らしていくことに情熱を注いでいた方だったらしい。。。

 

ますますファンになりました!

大満足の建物あるきとなりました!

by 一丁田

2019年1月22日 (火)

変わりゆくまち。

銀座 数寄屋橋交差点のソニービル

 

といっても いまではビル跡地。。。

数年前に撮ったビルの姿はこちら。。。 

 

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そして 現在の写真はこちら。。。

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そうです。。一年ほど前に解体されました。。

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2020年新ビル着工までの間、「銀座ソニーパーク」という名で、

 

1階の一部と地下部分だけが残されていろんなイベントが開催されてます。。

梁貫通のスリーブ跡をそのまま放置するあたり、かなり 面白いです。。。

地下はあいにく閉まってました。。。というか、このビルがなくなったおかげで、

 

お隣のレンゾ・ピアノ設計「エルメス本社ビル」が超めだつではありませんか。。。

 

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間近でみる400㎜ほどの特注ガラスブロックだらけのファサードは圧巻です!

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構造的にも かなり挑戦的な建物のようです。。。

 

夜は内部のあかりでかなり幻像的な雰囲気になるらしい。。。 

 

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あちこちで商業ビルの建て替えがすすめられていますが、

 

解体から新築までの間をあらたな用途で使い切るという手法も アリ ですよね!

by 一丁田

2019年1月19日 (土)

動態保存。

西池袋に建つ「自由学園明日館」

 

当時、帝国ホテル設計で来日中のF.L.ライトによる設計。。

国の重要文化財となっている。。。

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訪れた日は、ちょうど結婚式で使用されていたため、

 

「一部しか見学できません、、可能な範囲の見学でよろしければ本日は無料でどうぞ、、、」

 

とのこと。。

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築およそ100年ちかい文化財ではあるが、

 

貴重な建造物だからこそ肌で感じてもらいたいのだと、

 

日頃からいろんなイベントで使用されているらしい。。。

 

「動態保存」のモデルケースなのです。。

 

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腰部分はライト好みの 大谷石がふんだんに使用されている。。。

 

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なんといっても 全体の印象を決めている幾何学模様の木製建具。。。 

 

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低い軒で水平ラインが強調されたプレーリースタイルの建築は、

 

実際に間近でみると とっても落ち着く空間となってます。。

 

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道路をはさみ反対側にはライトの弟子である遠藤新が設計した講堂がある。。。

 

こちらでは 音楽会が開催中。。。 

 

重要文化財が地域のひとびとの生活に溶け込みながらも、大切に保存されている。。

 

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文化財に対する考えが ガラッと変わった建築あるきとなった。。。

 

by 一丁田

2018年12月25日 (火)

東京カテドラル聖マリア大聖堂。

クリスマスですね。。。

 

カトリックにまつわる建築ということで

 

「東京カテドラル聖マリア大聖堂」設計は丹下健三です。。。

 

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東京メトロ護国寺駅から歩いていくと次第に建物の全容がみえてくる。。。 

 

まず、これが50年以上も前に建築された建物なのか!

 

というのが第一印象。。。 

 

どの角度からみても 外観からは正確なこの建物のカタチが理解不能。。。

 

ステンレスで覆われたダイナミックな姿に心がわくわくしてくる。。。

 

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当日は、朝から結婚式が5組も入っていて、挙式中の撮影はNGとのこと。。。

 

ただ、見学はできますよ!ということで、教会の一角にて挙式の見学をさせてもらった。。。

 

東京まできて、まったくの他人の挙式をスタートからぶっ通しで見させてもらった。。。

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さて、肝心の建物はというと、 

 

シェル構造のコンクリート壁がダイナミックな無柱空間を作り出していて、 

 

そそり立つように寄り添い、テッペンではトップライトが十字架のシルエットになる。。 

 

食い入るように建物をみていると、親切な教会の人から

 

「YouTube でドローンによる空撮をみることができるから、ぜひみるといいですよ」

とおしえてもらった。。 

 

屋根が終結したくぼみ部分にトップライトということで、

 

雨対策としてはかなり挑戦的なつくりであり、

 

竣工当時から雨漏りがひどかったらしいがそんなことはどーでもいい!

 

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実際に挙式に参加したが、厳かな雰囲気の中、パイプオルガンの音色がこの空間に響き渡り、

 

アヴェマリアの独唱がはじまり、新郎新婦が入場してくる演出。。。

 

ついつい感動してしまい、うるっときた。。。。

 

CGや3Dのない時代に、この空間、この演出を、手書き図面のなかで想像し造ったのか!

 

と思うと、その偉大さにまたまた感動!

 

だれもいないこの空間を体験するよりも、今日は貴重な体験ができた!

 

そんな建築あるきだった。。。

by一丁田

 

2018年12月18日 (火)

社食堂。

代々木上原の「社食堂」

 

谷尻誠+吉田愛率いるサポーズデザインオフィスの建築設計事務所でもあり、

 

食堂でもあり、画廊、書店、ショップが併設された欲張りなお店。。。

 

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その空間とこだわりのご飯を同時に味わいたく、かつ、お二人がいれば 

 

これまたラッキーと思いつつ足をのばした。。。

 

半地下になっているため、

 

本棚のある階段を降りていくとオープンカウンターが中心となったフロアが広がる。。。

 

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カウンター内にいる美人のスタッフさんたちも 気さくな方々で、

 

「スチール素地のカウンターが最近錆びてきて、近々メンテするらしいんですよ。。」

 

とかいろいろ裏話もきかせてもらった。。 

 

というか、全部スチールだったとは、知らなんだ!

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食事の準備ができるまで「自由に雑誌も読んでください」ということで、

 

谷尻さんの作品集をテーブルにキープしつつ、店内を自由に物色。。。

 

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ぐるっと一周すると、奥には設計事務所。。。残業中のスタッフさんあり。。 

 

食堂にくる一般の客や、ショップの客でにぎやかだし、集中して仕事に影響ないのかと

 

思う人もあるだろうが、以前の講演で谷尻さんが言っていた

 

「カフェも今やもはやパソコン持ち込めばそこがオフィスともいえる。。」

 

という言葉が具現化された空間となっている。。。

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片方ではデザイナーさんの商品が展示販売中。。。 

 

楽しさいっぱいの「社食堂」 オーダーしたキーマカレーは山椒が効いていて旨かった! 

 

すべてにこだわった空間とおいしいご飯でお腹いっぱいとなりました。。

 

居心地よすぎて、けっこう長居してしまいました。。。

by 一丁田

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