こんにちは。酒匂です。
最近、本社のオフィスレイアウト変更に伴い、
フロアが広くなったため、社員共有の机とイスが導入されました。
イスには、リプロダクト製品ではありますが、
建築家ヤコブセンの世界的名作である
「セブンチェア」が導入されました。
北欧系の家具屋さんでよく見かけますよね。 実際にいろいろ配置してみると、一つ分かったことがあります。
このイスはどこに置いても、恐らくどんな木製の机にも合う!
世界の名作と呼ばれるイスはいくつかありますが、
私は、とある美術館で座ってみた
建築家ミース・ファン・デル・ローエのイスに感動した思い出があります。
(左からMRチェア、ブルーノチェア、バルセロナチェア)
共通していえることはとにかくシンプルだということです。
流行的で一過性のモノではない。
ミースの言葉を引用すると、“ Less is more.”
名作のデザインが生まれるプロセスとして、
様々な「デザイン」が複合して、
それらがコンセプトにすべて一致したときなんだと思う。
それは、
使いやすさや座り心地を考慮した人間工学的デザイン
力学的に理にかなった構造デザイン
見た目の美しさの意匠デザイン
名作のイスにはこれらの要素が高いレベルで盛り込まれ、
お互いうまく影響し合っているように感じます(あくまで私の感想です)。
そもそも、座り心地なんて人によって感じ方が違う。
そんな条件で万人に受け入れられるようなモノ
を作るのは非常に難しい。でも、イスの設計では
そういったところも面白いところなんだろう。
長く使えて飽きのこないデザイン、まさにロングライフデザイン。
今一度、良いデザインとは何なのか考えてみたいと思います。
Sakou
こんにちは。酒匂です。
昨日は、鹿児島市にある「青友社」さんの
家具製作の工場を見学させていただきました。
なんとこの工場には、世界一の木工技術を競う世界大会で
最高賞を受賞された家具職人の方が在籍されています。
家具の引手などの加工方法や材料の組み合わせ方を工夫することで、
いろいろなデザインが可能になることの説明を受けました。
実際に図面通りに加工されていく過程を見せていただきました。
3Dプリンタのようにモノが出来上がっていく様子に見入っていました。
最後は職人さんが手作業で仕上げていきます。
現在、製作されている家具は、
一つ一つの部材の寸法が不規則で、それが組み合わさると
ピタッと合うように設計されていて、図学で理解する必要があります。
私は、この時間では理解の範疇を超えてしまいました。
やっぱり良いなと思います。
家具に対する「こだわり」を見せていただき、
私自身、刺激を受けた見学でした。
お忙しいところ、ありがとうございました。
Sakou
こんにちは。酒匂です。
昨日は鹿児島の建具屋、
「丸新建具」さんの工場を見学させていただきました。
各クライアントの要望に応じて様々なニーズに応える
オリジナルの建具を製作する工場です。
50年ほど現役で稼働している機械や、特注品サイズに対応できる機械などあり、
実際に動かし(動かしてもらい)、機械によって建具を
どのように加工するのか教えていただきました。
やっぱりうまくいきません。
経験と感覚でキッチリと調整するのはやっぱり凄いです。
仕上がりがとても美しいです。
また、各部材同士をつなぐ工夫もいろいろ考えられていて、
関心させられっぱなしでした。
(上2枚の写真ではガラスを”くさび”を入れて留めてあります)
建具金物もあり、要望があれば取り付けてくれるそうです。
味があって良いですね。
1時間ちょっとの時間ではありましたが、
職人さんの細かく繊細な仕事を見て、
建具は単に部屋を仕切るものではなく、
空間のアクセントになるものだと強く感じました。
これからは建具に愛着を持って、大事に扱っていきたいです。
Sakou
こんにちは。酒匂です。
南九州市知覧町のH様邸の
リフォーム依頼を受けておりましたが、先日完成いたしました。
居間と寝室間の壁の改装と
寝室の床半分のフローリング化、
要所の柱間に筋交いの挿入を実施しました。
(着工後) 居間側に設けた収納で後退した壁と、元々の壁のラインの間に生まれた
デッドスペースを洋服掛け等として活用しました。
床半分はフローリングとなりました。
(着工後) 筋交い挿入後。H様邸は築130年ほど経つ知覧の伝統的な住宅で、
今の住宅ほど壁が入っていないので、
X,Y方向の柱間それぞれ1箇所筋交いを入れるだけでも
地震等に対して効いてきます。
以上、リフォームの完了報告でした。
Sakou
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