熊本の講演ついでに伊東豊雄氏設計のけんちく巡りをしてきた一丁田です。
「八代市立博物館」
講演でお話された 伊東氏はじめての公共建築であって、周辺環境に配慮して建物の大部分を
人口丘で隠したというフレーズがどうしても気になり この目で確かめてみたかったのだ!
たしかに、周辺環境になじむように道路からはワンクッションおいて佇む建築です。。。
エントランスを含め、メタリックな屋根がフワフワとしてます。。。
ガラスを通して明かりがはいり、開放的なきもちのいい空間です。。
カフェのかわいいチェア。。。
手すり端部は 滑り止のためのふくらみ。。。
スリップ加工されたエンボス模様の大判タイル。。。
緑豊かな城跡地周辺の中で、その大きなスケールを感じさせない
軽やかでかっこいい建築でした。。。
先週末は熊本へ。。
「くまもとアートポリス30周年記念シンポジウム」にて
世界的建築家の伊東豊雄氏の講演もあるとのことで参加してきました!
400人ほどの席も満杯とのことで席についていると
「前をすみません。。。」と女子の声。。。
「あ、 どーぞ。。。」と見上げると
スタッフ永野でした!
お互いに二度見してから 「エ~ええっ!?」
そんな偶然もありつつ、講演がはじまり。。
塚本由晴氏などを含めたディスカッションへ。。。。
内容的には
やや物足りない感じで終わっちゃいましたが、「アートポリス」事業も転換期を迎えたな。。。
と感じる内容でしたし、
なんといっても、震災後からの建築は、
より一層人々とのつながりが重要視されてきているように感じました。。
日帰りドライブのアクティブ女子となった永野と会場でわかれてからは宿へチェックイン!
ところ変わって
こちらは 熊本駅西口。。。ここもアートポリス事業によるものです!
一年前に東口の屋根空間を体感したが、こちらも気持ちがいい!
アートがたくさん散りばめられた街くまもと。。。
うらやましい限りです。。。
日頃お付き合いのある鹿児島大学院の先生や学生の顔ぶれもあったシンポジウム。。。
いい勉強になりました!
by 一丁田
長崎の歓楽街のひとつの思案橋。
歌にもなった昭和レトロな渋い飲み屋街だ。
表のほうは整備もされ華やかな感じですが、
ここは路地裏がとてもディープなんです。
壁面の汚れに加え、室外機や換気扇のフード、貼り物、看板などの煩雑さは強烈で、いい意味で無茶苦茶だ。
この雰囲気だけで、色んな時代をがむしゃらに生き抜いてきたことが伺える。
そこに未だ営みがあるということも素晴らしい。
長崎の戦後は、原爆により甚大な被害を受け焼け野原となり、長崎の鉄道軌道上に
一斉にバラックが建ち並び、闇市が開かれていました。
もちろん立ち退かされることになったが、
その時に思案橋の闇市は、市内を流れる銅座川を暗渠にして立ち退き先としたのだ。
去年、闇市が走りである商店街、「銅座市場」で崩落事故が起きた。
それを受けて本格的に解体する方向になったらしい。
こういう歴史的なプロセスが特質した町並みは、解体に関して苦渋の決断があったと思う。
でも、バラックから始まったものが、この時代まで続いたことはすごいことだ。
中には、解体がこれまで生きて来たことを否定されたと感じる方もいらっしゃるだろう。
どうにかして一部だけでもカタチとして残したいものだと考えてしまう。
Sakou
さわやかな5月の風が心地よく感じられます。
こちらは、鹿児島市の平川動物公園の隣にある錦江湾公園の風景です。
公園内には、色とりどりのバラの花が咲いています。
これは、実家のサツマイモの苗床横に植えているジャガイモです。ビニールハウスになっています。ジャガイモを育てていると、伸びた茎葉の先に花が咲きます。
「ナンバーワンではなくオンリーワン」という主題は、「天上天下推我独尊」という仏教の
教えが年頭にあったらしい。また、「仏説阿弥陀経」の「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、
白色白光」という一節が元になったともいわれています。
バラの花とジャガイモの花
「ひとそれぞれこのみはあるけど」 「どれもみんなきれいだね」
「一人一人違うを種をもつ」 「その花を咲かせることだけに」 「一生懸命になればいい」
桜島と開聞岳の5月の姿がいいです。「どんどん鹿児島」は、鹿児島県の新キャッチコピーです。
鹿児島県のホームページから、イメージアップ・PRの動画のWebサイトを公開しておりますので
是非ご覧ください。実際に鹿児島を旅しているような臨場感あふれる動画です。
BIRD`S EYE VIEW OF KAGOSIMA KAGOSIMA Energetic Japan
鹿児島のオンリーワン 多彩な魅力が、たくさんつまっています。
世界に一つだけの鹿児島 「わっぜか・・・とても、すごい」 by 霜出
九州唯一、丹下健三の建築である「日南市文化センター(宮崎県)」。
昭和37年、もうまさに日本でモダニズム建築が建ちまくっていた時代の建築です。
斜めのコンクリート壁で構成された建築で、
窓の袖壁のデザインなど色々なところが直線的なカタチになっています。
大小さまざまなマドがあります。時々、大きなマドにはアールがついていたり、、
空間にリズム感があり、飽きがこない。
隅っこのほうにも小マドが、、
とにかく何でもない空間にもデザインに対する配慮が多数みられます。
どこにも妥協がありません。
腰掛けて写真を撮るとインスタ映えしそうなカタチのマド。
担当者の方にお願いして、内部を見学させていただきました。
斜めの壁と光の当たり具合で視覚的に変化する壁面もなかなかいい感じです。
・・・
外観の壁面が汚れてしまっているのが少し残念です。
公共的なものになってしまうとなかなか行き届かないところなんでしょうか。
これから先は、こういった築50年を超えた建築が、
その価値について、新たに見出したり、改めて認識されていくと思います。
まずは身近にいる人たちが、その価値に気づき、誇りに思うことからですね。
Sakou
築52年 閉鎖後10年がたった「旧都城市民会館」
日本のモダニズム、特にメタボリズム建築の代表ともいえる
菊竹清訓氏設計による特徴的な建物であるが、再び存続の危機にたっている。。。
市から無償貸与で管理していた南九州学園から返還の意向があり、
以前のように維持が困難な状況らしい。。
まさかとはおもうが、このままでは解体もありうるのか。。。。
と思い、久々に立ち寄ってみた。。。
相変わらず異彩をはなつフォルムだ!
迫力がすごい!
しかし、近寄ってみると内部ホールにも剥落がみられ、マド周りも老朽化が目立つ。。。
改修費と年間200万円の維持費という問題は、そう簡単に解決できそうにないようだ!
建物が完成してからどのように使われ、どのように維持されていくのか。。。
いろいろと考えさせられる事例です。。。
せめて、一般開放され、内部隅々まで見学できるような施設になってくれることを期待したい!
by 一丁田
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